新型コロナ スキー場など運営の企業グループ 破産申請へ

新型コロナ スキー場など運営の企業グループ 破産申請へ
新型コロナウイルスの影響などで業績が悪化したことから、スキー場やホテルなどを運営する広島市の企業グループが事業の継続を断念し、近く裁判所に破産を申請することになりました。
破産を申請することになったのは、島根県邑南町にあるスキー場、「瑞穂ハイランド」を運営する、広島市西区の「瑞穂リゾート」と島根県の関連会社2社です。

会社の代理人によりますと、瑞穂ハイランドは多い時期には中国地方や九州などから年間20万人が訪れる人気のスキー場でしたが、少子化や雪不足などの影響で来場者が年々減っていました。

今シーズンは、暖冬に加え新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、来場者は5万人ほどとピーク時の4分の1にまで減少したということです。

また、関連会社が運営する佐賀県武雄市の「武雄センチュリーホテル」と長野県上田市の「上田プラザホテル」も、感染拡大の影響で旅行を控える動きが広がるなどして利用が激減していました。

このため3社は資金繰りが悪化し、31日付けで事業を停止していて、近く東京地方裁判所に破産を申請するということです。

スキー場の施設やホテルの今後については、何も決まっていないということです。