新型コロナウイルス PCR検査 時間短縮の最新機器を公開

新型コロナウイルス PCR検査 時間短縮の最新機器を公開
新型コロナウイルスに感染しているかどうかを判定するPCR検査について、所要時間を大幅に短縮できる最新の機器による検査の様子が31日、公開されました。
この機器は産業技術総合研究所が開発した技術を基に杏林製薬が商品化したもので、31日埼玉医科大学病院で検査の様子が公開されました。

PCR検査は、のどや鼻の奥にある粘膜や分泌物などの検体に含まれる遺伝子を増幅させて調べるもので、新型コロナウイルスの遺伝子の断片が含まれていれば検出し、感染があったかどうか判定できます。

現在、一般的に使われている検査機器では少なくとも4時間程度かかりますが、31日公開された検査機器では、専用のチップに検体を入れて測定すると1時間余りで結果が分かります。

この機器は埼玉医科大学病院をはじめ、全国16か所の医療機関などですでに使われています。

新型コロナウイルスの検査機器では、このほかにもキヤノンメディカルシステムズが開発した機器など複数の機器が、今月新たに発売され、政府はこうした最新の機器も活用して検査能力を強化したい考えです。