イギリス 客室乗務員などが臨時の病院で医療支援へ

イギリス 客室乗務員などが臨時の病院で医療支援へ
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新型コロナウイルスの感染が拡大し、医療態勢がひっ迫する中、イギリスでは、航空便の運航の停止で通常の業務を行えなくなった客室乗務員などに医療の現場で働いてもらう取り組みが始まることになりました。
イギリスでは、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、政府はロンドンにある大型イベント会場に4000床を設置して臨時の病院として活用する準備を進めるなど、全国各地で医療態勢を拡充しています。

国営の国民医療サービスNHSは、30日、イギリスの航空会社、ヴァージン・アトランティック航空やイージージェットの客室乗務員などに臨時の病院で医療支援に当たってもらうことを発表しました。

航空会社は海外からの入国制限などの影響で大半の運航を停止し、客室乗務員などは通常の業務が行えない状況ですが、救命救護の訓練を受けている人も多く、現場では医師や看護師の指示にしたがって業務を支援するほか、ベッドのシーツ交換なども行うということです。

イージージェットは9000人、ヴァージン・アトランティック航空はおよそ4000人の従業員に対し打診をしているとしています。

医療現場での業務に応じる従業員に対しては、ウイルスの影響で働けなくなった人たちの賃金の80%を政府が肩代わりする制度を利用して賃金が支払われるということです。

急速な感染拡大により医療態勢がひっ迫する中、人材の活用がはかれるのか注目されます。