鉱工業生産 3か月連続上昇 感染拡大で3月は大幅低下の見込み

鉱工業生産 3か月連続上昇 感染拡大で3月は大幅低下の見込み
企業の生産活動を示す2月の鉱工業生産指数は、前の月を0.4%上回り3か月連続で上昇しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3月以降は当面、厳しい状況が見込まれるとしています。
経済産業省が発表した2月の鉱工業生産指数は、2015年を100とした指数で100.2となり、前の月を0.4%上回って3か月連続で上昇しました。

これは、海外向けの半導体部品の生産などが増えたことによるものですが、新型コロナウイルスの感染拡大で中国からの部品の供給が遅れて自動車や冷蔵庫、コピー機などの生産は減少し、全体としては当初の見通しと比べて小幅な上昇にとどまりました。また3月の見通しは5.3%のマイナスと大幅な低下を見込んでいます。

経済産業省は「先月は主に中国からの部品供給の遅れが生産の減少につながったが、今月以降は世界的な需要減少の影響が加わる。生産の先行きは当面、厳しい状況が見込まれる」と話しています。