千葉 集団感染の障害者施設 24時間態勢で医師常駐し治療

千葉 集団感染の障害者施設 24時間態勢で医師常駐し治療
千葉県東庄町の障害者福祉施設「北総育成園」で、新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを受けて、県や地元自治体の関係者が参加した会議が開かれ、24時間態勢で医師が常駐し入所者の治療にあたることが報告されました。
東庄町にある障害者福祉施設「北総育成園」では、29日までに入所者や職員など、関係者86人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されています。

これを受け、30日午後、東庄町役場で県や町、それに施設の関係者など30人ほどが集まって、今後の対応を協議しました。

会議では近くの指定医療機関などから24時間態勢で感染症に詳しい医師と看護師を派遣し、入所者の治療や経過観察を行っていくことが県の担当者から報告されました。

このほか職員の半数近くが感染し人手が不足していることから、今後、船橋市などが介助の応援要員などの調整を行っていくことになりました。

会議のあと、施設の中で感染予防策の指導にあたっている、国立感染症研究所の山岸拓也医師は「感染管理や医療管理の面からも施設としての機能を維持しないといけない。もともといるスタッフと協力しながら支援に当たりたい」と話しました。

また東庄町の岩田利雄町長は「集団の中で発生したのはまれなことで、町として最大の努力をし、乗り切りたい」と話していました。