博多どんたく港まつり 中止決定 新型コロナ感染拡大を受け

博多どんたく港まつり 中止決定 新型コロナ感染拡大を受け
毎年5月に行われ、200万人以上の人出が見込まれる「博多どんたく港まつり」が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ことしは中止されることが決まりました。
福岡市中心部の「明治通り」を、踊りながら練り歩くパレードが最大の見どころの「博多どんたく港まつり」は、毎年5月3日と4日に行われ、ことしも504団体から3万2000人の参加申し込みがあったということです。

しかし、新型コロナウイルの感染拡大が続いていることから、30日、祭りの主催者が実行委員会を開き「開催した場合に大勢の人出が見込まれ、全国的な感染拡大につながることが懸念される」として、ことしは祭りを中止することを全会一致で決めました。

主催者によりますと、悪天候以外で中止になるのは、祭りが今の形になった昭和37年以降で初めてだということです。

振興会の藤永憲一会長は「福岡の元気を象徴する祭りで、令和初めての開催でもあり、いつになく張り切っていた。これまで何とか開催できないかと検討したし、開催したいという気持ちは、今でもあるが断念せざるをえない」と話しています。

一方、祭りの起源とされ、ことし国の重要無形民俗文化財に指定された伝統芸能の「博多松囃子」について、保存団体は5月3日と4日に規模を例年の半分にして実施したいとしています。