トランプ大統領 “外出自粛”を来月30日まで1か月延長

トランプ大統領 “外出自粛”を来月30日まで1か月延長
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アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるために不要不急の外出を控えることなどをまとめた国民向けの行動指針の適用を、来月30日まで1か月、延長すると発表しました。
トランプ大統領は、今月16日に国民に向けて、10人を超える集会に参加しないことや不要不急の外出を控えることなどを呼びかける15日間の行動指針を発表していました。

これについてトランプ大統領は、29日の記者会見で「ウイルスの感染による死亡率のピークは2週間以内に到来する可能性が高い」という見通しを示したうえで「何も対策をとらなければ、今後、死者は220万人に達するおそれがある」と述べました。

そのうえで「この時期に重要なのは行動指針に従うことだ」として、行動指針の適用期間を、来月30日まで1か月、延長することを明らかにし、近く、改定した内容を発表する考えを示しました。

また、トランプ大統領は「6月1日までの回復に向けて順調に進んでいる。多くのすばらしいことが実現できる」と述べ、6月になるまでという目標を示して、感染の抑制に取り組むことを強調しました。

トランプ大統領は、先週、経済活動を来月12日の復活祭までに再開したいという意向を示しましたが、感染者が急増する中、批判の声も上がっていました。

行動指針の適用の延長や6月という目標への言及は、こうした批判を意識したものとみられ、感染の防止と経済活動の再開をめぐって難しいかじ取りが続きそうです。