NY州 感染者6万人に迫る アメリカ全体の約半数

NY州 感染者6万人に迫る アメリカ全体の約半数
新型コロナウイルスの感染拡大が続くアメリカで特に深刻な東部のニューヨーク州では、感染者が6万人近くになり、クオモ知事は病床や人工呼吸器の確保など医療態勢の拡充に全力をあげるとともに労働者の自宅待機を来月15日まで2週間延ばすと発表しました。
ニューヨーク州では29日、新型コロナウイルスの感染者が前の日から7195人増えて5万9513人となり、アメリカ国内全体のほぼ半数を占めています。

ニューヨーク州のクオモ知事は29日の記者会見で、「医療従事者は強いストレスを感じている」と述べ増え続ける患者に医療現場が追い込まれている状況を率直に認めました。

そのうえで現場の人員を増やすため、退職した人など7万6000人の医療ボランティアを集めたことを明らかにし、病床や人工呼吸器の確保に全力をあげると強調しました。

そして、州内で感染者が最も多いニューヨーク市では今後14日から21日でピークに達するという見通しを示し、医療態勢の拡充は時間との戦いになっていると訴えました。

このほかクオモ知事は感染の拡大を防ぐため警察や食料品の販売など一部の業務を除き、すべての労働者に義務づけた自宅待機を来月15日まで2週間延長すると発表しました。