新型コロナウイルス 感染者が死亡 千葉県で初

新型コロナウイルス 感染者が死亡 千葉県で初
千葉県の森田知事は記者会見を開き、新型コロナウイルスへの感染が確認され、県内の医療機関に入院していた患者1人が27日、死亡したと発表しました。千葉県内で感染者が死亡したのは初めてです。県は遺族が差別を受けないよう配慮する必要があるとして、住んでいた市町村などは明らかにしませんでした。
千葉県の森田知事は28日午後、記者会見を開き、これまでに新型コロナウイルスへの感染が確認され、県内の医療機関に入院して治療を受けていた患者1人が死亡したと発表しました。

亡くなった人の性別や年齢、住んでいた市町村については遺族が差別を受けないよう配慮する必要があるとして明らかにしませんでした。

県によりますと、患者の症状は、当初は下痢やけん怠感でしたが、今月11日に肺炎を起こしていることが確認されたあと、徐々に症状が悪化し、27日深夜、亡くなったということです。

このほか、県は、千葉県香取市に住む40代の女性が新型コロナウイルスに感染していることを新たに確認したと発表しました。

女性は、今月23日に38度9分の熱が出て医療機関を受診しましたが、翌日、調理員として勤めている障害者福祉施設に出勤し、早退したということです。それ以降、出勤していませんが熱が続くため、27日、ウイルス検査を受け、感染が確認されました。

女性は肺炎を起こして、現在も39度台の発熱や寒気などの症状が続いているということで、県内の医療機関に入院して治療を受けています。

女性の勤める障害者福祉施設には職員64人と、20代から80代までの入所者70人がいて、このうち、職員の中には今月10日ごろから熱が出ていた人がいるということです。現在、職員7人と入所者30人に発熱の症状があり、自宅や施設の自室で待機してもらったうえでウイルス検査が行われています。