イギリスでは、新型コロナウイルスへの感染者の治療にあたっている医師や看護師らに対し、王室のメンバーや著名人たちが拍手を送る姿を撮影した動画を公開して、感謝の気持ちを表す動きが広がっています。

イギリスでは、チャールズ皇太子やジョンソン首相らの新型コロナウイルスへの感染が相次いで確認されたほか、感染者の数も１万4000人を超えています。

こうした中、患者への対応に追われている医師や看護師などを励まし、感謝の気持ちを伝えようと拍手を送るキャンペーンが始まりました。

26日夜には、不要不急の外出が事実上禁止されているロンドンの街で、多くの市民がバルコニーや玄関に出て拍手を送り、街じゅうに拍手や口笛の音が鳴り響きました。

また、チャールズ皇太子もキャンペーンに賛同し、カミラ夫人と別々の部屋で拍手をする姿を公開したほか、ウィリアム王子と妻のキャサリン妃の長男であるジョージ王子、長女のシャーロット王女、それに次男のルイ王子の３人が並んで拍手を送る動画もＳＮＳの公式アカウントに公開されました。

さらに、元サッカー選手のデビッド・ベッカムさんも３人の子どもたちと拍手を送り、「私たちは、あなたたちのことをとても誇りに思っています。本当にありがとう」と感謝の気持ちを表すなど、力を合わせて困難を乗り越えようという動きが広がっています。