新型コロナ 内定取り消された学生対象 追加の採用活動広がる

新型コロナ 内定取り消された学生対象 追加の採用活動広がる
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新型コロナウイルスの感染拡大で、学生が内定を取り消されるケースが相次ぐ中、企業の間ではこうした学生を対象に急きょ、追加の採用活動を行う動きが広がっています。
このうち、カラオケやホテルなどの事業を手がける東京 新宿区の会社は27日、内定を取り消された学生を対象にした会社説明会をオンラインで実施し、担当者が事業内容や福利厚生の制度などを説明していました。

会社は来月に予定していた入社式を6月に延期していますが、それまでに順次オンラインで採用面接を行い、最大で20人を採用する計画です。

ニュートン・サンザグループの広報担当の斎藤睦美さんは「新入社員にとって,、同期のつながりが大きいと考えているが、すでに採用が決まっている学生と一緒に入社して、仲間意識を高めてほしい」と話していました。

一方、東京 品川区に本社があるメガネメーカーも内定が取り消された学生を対象に急きょ採用活動を行っています。

この会社では書類選考を省くことで採用までの期間を短縮し、申し込みから最短で5日ほどで採用を決めたいとしています。

オンデーズの人事部の小野内晏奈さんは「学生は4月1日までに入社を決めたいと思うので、スピード重視で選考にあたっている」と話していました。

厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で内定を取り消された学生などは、27日の時点で合わせて32人となっています。