米有力紙「感染者や死者が少なく日本は油断している」

米有力紙「感染者や死者が少なく日本は油断している」
アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは、新型コロナウイルスをめぐる日本の現状について、不要不急の外出の自粛が呼びかけられても、いつもどおりの生活が続いているとして、「新型コロナウイルスの感染者や死者が少ないため、日本は油断している」と指摘しています。
ニューヨーク・タイムズは26日、新型コロナウイルスをめぐる日本の現状を伝えました。

記事には25日、ライブハウスに40人ほどが集まっていたとする写真や、花見を楽しむ人たちの写真などが掲載され、「東京都の小池知事が、不要不急の外出を自粛するよう呼びかけたにもかかわらず、日本の人々はこの警告を真剣には受け止めていない」と伝えています。

そのうえで、ニューヨーク・タイムズは、「新型コロナウイルスの感染者や死者が少ないため日本は油断している」と指摘しています。

このほか、ニューヨーク・タイムズは、日本の検査数が少ないと指摘し「日本では熱などの症状が2日から4日続いた患者を検査している」という日本の専門家の話を伝えています。

そのうえで、アメリカの疫学者の見方を紹介し、「日本のやり方では水面下で感染が広がり、手遅れの状態になるまで気付かないリスクがある」と伝えています。

これについて厚生労働省は、「記事についての直接のコメントは差し控えるが、日本では必要な検査を適切に行っている」としています。