観光施設 行楽地の休業まとめ 外出自粛で 新型コロナウイルス

観光施設 行楽地の休業まとめ 外出自粛で 新型コロナウイルス
東京都が今週末の不要不急の外出を控えるよう呼びかけていることを受けて、都内の観光施設や行楽地では、28日から臨時休業するところが出てきています。
28日からの臨時休業を決めたのは、
▽「多摩動物公園」(日野市)
▽「よみうりランド」(稲城市)
▽「上野の森美術館」(台東区)
▽「鈴本演芸場」(台東区)
▽「浅草演芸ホール」(台東区)
▽「新宿末廣亭」(新宿区)
▽「池袋演芸場」(豊島区)
▽「浜離宮庭園」(中央区)
▽「六義園」(文京区)
▽「昭和記念公園」(立川市・昭島市)
▽「渋谷スクランブルスクエア」の展望台(渋谷区)などです。

このほか、すでに休業している
▽「東京スカイツリー」(墨田区)
▽「サンリオピューロランド」(多摩市)
▽「東京ドームシティアトラクションズ」(文京区)
▽「上野動物園」(台東区)
▽「東京国立博物館」(台東区)
▽「しながわ水族館」(品川区)
▽「サンシャイン水族館」(豊島区)
▽「新宿御苑」(新宿区・渋谷区)などは、引き続き今週末も休業することにしています。

また、東京の周辺では、
▽今月21日に営業を再開した「横浜・八景島シーパラダイス」が28日から再び臨時休業するほか、
▽すでに休業している「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」も引き続き休業することにしています。

こうした休業の情報は、それぞれの施設のホームページにも掲載されています。

銀座の歩行者天国も中止

銀座で毎週末行われている歩行者天国も、28日と29日は中止となりました。歩行者天国を行っている銀座通連合会は、「銀座ににぎわいがなくなるのは寂しいかぎりで、楽しみにして下さっていたお客様には申し訳ない。来週以降どうするかは、状況を見ながら判断する」と話しています。

アクアラインマラソンも中止

東京湾を横断する「東京湾アクアライン」を走り、およそ1万7000人が参加する「ちばアクアラインマラソン」が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となりました。

「ちばアクアラインマラソン」は平成24年から2年に1回、開かれ、千葉県木更津市と川崎市を結ぶ「東京湾アクアライン」の千葉県側の橋がコースの一部となっているマラソン大会で、ことしは10月18日におよそ1万7000人が参加して行われる予定でした。

これについて千葉県の森田知事は、県庁で開かれた大会の実行委員会で、「新型コロナウイルスの感染拡大が続き、県内の企業も大きな影響を受けているため、大会を開催するのは難しい」と述べ、大会を中止したいという考えを明らかにしました。

出席者の一部には、「様子を見たい」という意見もありましたが、開催には企業の協賛金が欠かせないうえ、ランナーを募集したあとに中止が決まれば影響が大きいとして、最終的に大会を中止することが了承されました。

次回の開催は未定だということで会議のあと、千葉県の森田知事は「断腸の思いで中止を決めた。さらに力を蓄えてもっと愛されるマラソンにしていきたい」と話していました。

「としまえん」は再び休園

東京・練馬区の遊園地「としまえん」は、いったん再開した営業を28日から再び取りやめることになりました。

「としまえん」は先月末から臨時休園していましたが、来場者全員の体温を測るなど感染防止策をとったうえで、今月21日に3週間ぶりに営業を再開していました。

しかし、25日、小池知事が今週末に不要不急の外出を控えるよう呼びかけたことを受けて、28日から再び臨時休園することを決めました。

「としまえん」には27日も午後5時までに家族連れや大学生など1700人余りが訪れ、乗り物や桜を楽しんでいましたが園の入り口には、再び休園することを伝える看板が設置されていました。

小学生の3人の孫と訪れた65歳の女性は「久しぶりに孫たちが外でハツラツと遊ぶ姿が見られたので、とてもよかったです。園内に消毒液も置いてあったので、安心して遊べましたが、どこから感染したのかわからない事例が増えているとも聞きますので、予断をもたずに休園するのも仕方がないと思います」と話していました。

「としまえん」営業課の小峯亮一係長は「都内の状況が大きく変わってきており、再び休園を判断しました。感染の収束がいつになるかわかりませんが、再開に向けて準備を進めていきたい」と話していました。

「ムーミンバレーパーク」も再び臨時休園

今月中旬に営業を再開した飯能市にある人気キャラクターのテーマパークが、28日と29日再び臨時休園することになりました。

飯能市にある北欧の童話のキャラクター、「ムーミン」の世界観を体験できる「ムーミンバレーパーク」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今月2日から13日まで臨時休園していました。

感染予防の対策を強化することで今月14日から営業を再開しましたが、埼玉県の大野知事が県民に対し今週末の不要不急の外出自粛を要請したことを受け、28日・29日臨時休園することになりました。

運営会社によりますと、臨時休園は現時点で2日間のみとしていますが、営業再開については感染者の状況などを見極めたうえで判断したいとしています。

神奈川でも美術館休館相次ぐ

神奈川県内の観光地の箱根町や湯河原町では、臨時休館とする美術館が相次いでいます。

年間2000万人の観光客が訪れる箱根町では、「彫刻の森美術館」が、黒岩知事の今週末の外出自粛要請を受け、観光客やスタッフの安全を考えて28日と29日の2日間を臨時休館とすることを決めました。

同じような対応は相次いでいて、町内では「星の王子様ミュージアム」や「ポーラ美術館」などが28日と29日を臨時休館とするほか、「箱根ガラスの森美術館」など一部の美術館では、27日から3日間を休館にしています。

また、湯河原町でも町立湯河原美術館が今週末の臨時休館を決めました。

箱根町観光協会では「各施設の運営や営業時間については、随時ホームページなどを通じて発信していきたい」としています。