プロ野球 阪神 藤浪ら3選手の新型コロナウイルス感染を発表

プロ野球 阪神 藤浪ら3選手の新型コロナウイルス感染を発表
プロ野球・阪神は藤浪晋太郎投手など合わせて3人の選手が新型コロナウイルスに感染していたことを発表しました。
阪神によりますと、新型コロナウイルスに感染していたのは、8年目の25歳、藤浪投手に加え、9年目の30歳、伊藤隼太選手と、4年目の25歳、長坂拳弥選手の合わせて3人です。

3人は、今月21日以降、「コーヒーを飲んでもにおいを感じない」とか「みそ汁の味がしない」など、においや味覚に違和感を訴えていました。

そうした中で新型コロナウイルスの検査を受けた結果、26日夜遅くになって陽性だったことが確認されました。

球団によりますと、3人は入院していて、このうち藤浪投手と伊藤選手はせきや発熱などの症状がなく体の違和感も改善していますが、長坂選手はにおいや味覚に違和感が残っているということです。

また3人が感染した経緯は分かっていませんが、今月14日、この3人を含む阪神の選手7人とチーム関係者ではない知り合い5人の合わせて12人が知り合いの1人の自宅に集まり食事をしていたということです。

球団では、選手や球団職員などチーム関係者に対し当初は外出の自粛だったのを原則として外出禁止にしたほか、球団が把握した3人の行動履歴を保健所に提出し、感染症の専門家の助言を受けながら濃厚接触者の健康状況を調べることにしています。

阪神の揚塩健治球団社長は「プロ野球界で初めての感染者が3人も出たことを重く受け止め、申し訳なく思っています。関係各所と協力して対策を講じるとともに、できるだけ早く練習を再開して通常のペースに戻し、4月24日のシーズン開幕に間に合うよう努力していきたい」と話しています。

Jリーグ「一つ一つ参考に」

サッカーJリーグで感染防止対策を担っている藤村昇司特命担当部長は「感染リスクが社会全体で高い時期なので、野球やサッカーの関係者から陽性者が出ることは少しも不思議ではない。藤浪投手が今回、嗅覚に異常があると症状に気付いて報告があったことなどJリーグとしても一つ一つ参考にさせていただきたい」と話しました。

そして、各クラブから藤浪投手のような症状の選手がいるという報告はないとしたうえで、「クラブからリーグに報告をいただくのは、体温で37度5分が2日以上にわたったときなどと決めている。藤浪投手の症状を受けて何か追加する必要があるかもしれない」と基準の見直しも検討する可能性にも触れました。