2月の中国からの輸入 急激に落ち込んだものも

2月の中国からの輸入 急激に落ち込んだものも
新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、先月の中国から日本への傘や下着の輸入額が、去年の同じ月と比べて6割から7割も減少するなど、生活に身近な製品のなかには輸入が急激に落ち込んだものがあることが分かりました。
財務省が27日に発表した先月の詳しい貿易統計では、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、中国からの輸入額は6734億円と、去年の同じ月を47%余り下回ってほぼ半減となりました。

中国からの輸入品の内訳を見ると、男性用の下着の輸入額が去年の同じ月と比べて76%も減るなど、衣類の輸入の大幅な減少が目立ちました。

また、折り畳み式の傘の輸入額は、去年の同じ月と比べて48%減少したほか、ビニール傘などの折り畳み式ではない傘も、輸入額が59%減少しました。

さらに食料品の輸入では数量でみて、から揚げなどに使われる「鶏肉調製品」は6615トンで38%の減少、にんにくが1050トンで23%の減少などとなっています。

中国は日本にとって、最大の輸入相手国で、携帯電話をはじめとした電子部品なども含め、生活に身近な製品の輸入が軒並み減少しており、新型コロナウイルスの感染拡大による貿易への影響がはっきりした形です。