「感染爆発が生じるかどうかの重大な岐路」小池都知事

「感染爆発が生じるかどうかの重大な岐路」小池都知事
新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく東京都の対策本部会議が開かれ、小池知事は都内で感染が確認される人が増えていることを受けて、「まさに感染爆発、オーバーシュートが生じるかどうかの重大な岐路にいる」と述べ、都民一人一人が不要不急の外出を自粛するなど感染拡大の防止に協力するよう呼びかけました。
新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づいて「政府対策本部」が26日設置されたことを受けて、東京都も27日、法律に基づく対策本部会議を開きました。

都内の感染状況について、担当者からは、25日、26日と、感染の確認が40人を超えているほか、病院内での集団感染も起きていることから実態の解明に力を入れていると報告されました。

小池知事は、「まさに感染者が爆発的に増加する、オーバーシュートを生じるかどうかの重大な岐路にいる。都民の皆さんが危機意識を高めて、感染の拡大防止に取り組む必要があり、今は感染爆発を抑止できるギリギリの局面だ」と述べました。

そのうえで、「ライブハウスやスポーツジムなどの営業やイベントの自粛に引き続き取り組んでいただき、来週以降も在宅勤務や夜間の外出自粛、週末における不要不急な外出を控えていただきたい」と述べ、都民一人一人が感染拡大の防止に協力するよう呼びかけました。

一方で、「食料品や医薬品を買いに行ったり、病院に通ったりすることなどを制限するものではない」と述べ冷静な対応を求めました。

軽症患者の一時的滞在に1000室程度確保の方向

東京都は、新型コロナウイルスに感染しても症状が軽い人たちについて、ホテルなどの宿泊施設で一時的に滞在してもらうために、都内で1000室程度を確保する方向で検討しています。

都内で、感染の確認が相次いでいることを受けて、今後、重症の人のための病床をあらかじめ確保しておくことや、軽症者が自宅にとどまることで家族、特に重症化するおそれがある高齢者に感染がひろがるリスクを減らすのが目的です。

これについて都は、26日夜、小池知事が安倍総理大臣に行った要望の中で、都内での一時滞在施設の確保に最大限努力するよう求めています。