米国防総省 医科大学生の卒業早める決定 医療活動強化のため

米国防総省 医科大学生の卒業早める決定 医療活動強化のため
アメリカで新型コロナウイルスの感染が拡大する中、国防総省は26日、医療活動を強化するため、軍が管轄する医科大学に通う200人余りの学生の卒業を早める決定をしたと発表しました。
また、アメリカ陸軍のマッコンビル参謀総長は26日の記者会見で、退役した軍の医師や看護師などの医療従事者に対し、軍の任務に復帰できるか確認する作業を進めていることを明らかにしました。

アメリカ陸軍は感染が拡大しているニューヨークとシアトルに野戦病院を設置することを決めています。

国防総省は、ニューヨークに病院船を派遣する準備を進めているほか、ニューヨークの使われていないホテルや大学の寮の部屋を病室に改装する計画も進めていて、医療施設の不足が懸念される中、軍を挙げて対応を強化しています。

陸軍によりますと、ニューヨークには650人、シアトルには600人余りの軍の医療従事者が派遣されるということで、医科大学の学生の卒業を早めることや、退役した軍医らに復帰を呼びかけることで医療従事者の確保を目指す考えです。