イタリア 死者8000人超える 北部の州知事 医師不足で支援訴え

イタリア 死者8000人超える 北部の州知事 医師不足で支援訴え
新型コロナウイルスに感染して死亡した人が世界で最も多いイタリアでは死亡した人が8000人を超え、感染が最も深刻な北部の州知事は医師や看護師が足りないと訴え、各国に支援を求めました。
イタリアでは26日、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が新たに662人増えて、8165人となったほか、感染者は8万539人にのぼり、感染が確認された人が最も多い中国に迫っています。

イタリアでは、感染拡大を抑えようと、今月10日から全土で外出制限を行っていますが、感染が最も深刻な北部のロンバルディア州のフォンターナ知事は26日、記者会見を行い、今も感染のピークには達していないという見方を示しました。

そして、「感染者が減っていかないと、事態は手に負えなくなる」と述べて、強い危機感を示しました。

そのうえで、現場で対応にあたる医師や看護師の疲労は限界に来ているとして、「医師や看護師が必要だ。わたしたちを支えてほしい」と訴え、各国に支援を求めました。

イタリアでは、病院内で医師や看護師が感染するケースが相次いで報告されていて、国立衛生研究所によりますと、これまでに6400人以上の医療従事者の感染が確認され、深刻な人手不足にもつながっています。