米原子力空母 約5000人の乗組員全員を検査へ

米原子力空母 約5000人の乗組員全員を検査へ
アメリカ軍は、乗組員が新型コロナウイルスに感染していることが確認された原子力空母「セオドア・ルーズベルト」について、グアムに移動させたうえで、搭乗しているおよそ5000人全員を検査する方針を明らかにしました。
これは、アメリカ海軍のモドリー長官代行が26日、記者会見して明らかにしたもので、原子力空母「セオドア・ルーズベルト」では新型コロナウイルスに感染していることが確認され、航空機で搬送された乗組員3人のほかにも、さらに複数の感染者が見つかっているということです。

アメリカ軍の兵士らおよそ5000人を乗せた「セオドア・ルーズベルト」は、今月上旬にベトナムのダナンに寄港したあと、太平洋上に展開していました。

モドリー長官代行によりますと、グアムに到着後、乗組員が船から下りることは許可せず、全員を船内に隔離する予定だということです。

アメリカ国防総省によりますと、これまでに280人の軍人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されていて、感染の拡大が続いています。

国防総省は25日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、海外でアメリカ軍部隊が移動することを60日間にわたって停止する措置をとるなど対応に追われています。