新型コロナウイルス 米失業保険申請件数が過去最悪に

新型コロナウイルス 米失業保険申請件数が過去最悪に
k10012352351_202003262310_202003262311.mp4
アメリカの1週間の失業保険の申請件数が前の週に比べて10倍以上となる328万件余りに急増し、過去最悪となりました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、アメリカの雇用環境が急激に悪化していることが明らかになりました。

アメリカ労働省の発表によりますと、今月21日までの1週間で、新たに申請された失業保険の件数は、328万3000件でした。

これは前の週に比べて10倍以上の規模で、過去最悪となりました。

これについて労働省は、新型コロナウイルスの感染拡大で人やモノの動きが止まり、営業を自粛する飲食店やホテルに加えて、交通機関や輸送業、それに製造業まで幅広い分野で人員削減の動きが出ているためだとしています。

アメリカでは新型コロナウイルスの感染者が5万人を超え、人やモノの移動制限は日を追うごとに厳しくなっていて、人員削減の動きはさらに強まるおそれも指摘されています。

アメリカのトランプ政権は、仕事が減った中小企業が従業員を雇用し続けるための資金の支援や、失業した人への手当ての拡充を盛り込んだ経済対策を計画していますが、どれだけ迅速に実行できるかも課題になりそうです。