成田空港会社 国に支援要請へ 新型コロナで利用者大幅減

成田空港会社 国に支援要請へ 新型コロナで利用者大幅減
新型コロナウイルスの影響で、空港の利用者が大幅に減少しているため、成田空港会社は、空港に関連する企業、400社余りを対象に異例の支援に踏み切ることを正式に発表しました。一方で、空港会社自体も資金繰りなどが厳しくなるおそれがあるとして、国に支援を求める方針です。
新型コロナウイルスの影響で、成田空港では、今月1日から21日にかけて、航空機の発着回数が去年の同じ時期の66%に減少し、出国した利用者は27%にとどまりました。

空港会社は、入居している店舗や事務所などに大きな影響が出ているとして、今月から5月にかけての賃貸料を20%減額することを決めました。

また、航空会社からの着陸料などの支払いの猶予も検討しているということです。

支援の対象は、空港に関連する400社余り、支援の総額は100億円程度と、異例の規模になる見込みです。

一方で、今後は、空港会社自体も資金繰りなどに影響が出るおそれがあるとして、国に対し支援を求めたいとしています。

成田空港会社の田村明比古社長は、記者会見で「空港に関連する企業の深刻な状況を考慮して、緊急の支援を行うことにしたが、空港会社自体の経営も厳しさを増している。コストの削減などに取り組むとともに、国からの支援も要望していきたい」と述べました。