タイ 全土に非常事態宣言 県またぐ移動を規制

タイ 全土に非常事態宣言 県またぐ移動を規制
タイ政府は新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるため、全土に非常事態を宣言し、26日から県をまたぐ移動の規制など対策の強化に乗り出しています。
タイでは新型コロナウイルスの感染が拡大しており、26日まで5日間連続で100人以上の新たな感染者が確認され、感染者は合わせて1045人に上っています。このためタイ政府は全土に非常事態を宣言し、26日から対策の強化に乗り出しました。

具体的には国民に県をまたぐ移動を控えること、70歳以上の高齢者や5歳未満の子どもは外出しないことなどを要請していて、首都バンコクと周辺の県をつなぐ幹線道路には、軍などによる検問所が設けられました。
初日の26日は、すべての車を止めることはせず、警官が、乗り合いバスなど一部の車を選んで止め、運転手にマスクを着用していない客は乗せないことや乗客は一定の距離を保って座らせることなどを指導していました。

バスの運転手は「検問によって乗客だけでなく私たち乗務員の健康も守られるのでよいと思います」と話していました。

さらに外国人に対しては、外交官や労働許可証を得ている人など一部を除いて入国を禁止するとしており、航空会社が国際線の運航停止を相次いで発表するなど影響が広がっています。