新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、東京都や神奈川県などが今週末の不要不急の外出を控えるよう要請したことで、自宅などで使うインターネットの通信量が増えると見込まれています。インターネットの接続サービスを提供する会社は通信速度などには大きな影響はないと見ています。

インターネットの接続サービスを提供するＮＴＴコミュニケーションズによりますと、インターネットの通信量は、平日の午前９時から午後６時までの時間帯で見ると、今月に入ってから先月上旬と比べて30％から40％増えていて、テレワークで在宅勤務する人や動画配信サイトを利用する人などが増えたためだとみています。

さらに東京都や神奈川県などが今週末の不要不急の外出を控えることを要請したことで、今後、通信量がさらに増えると見込んでいます。

みずからもテレワークをしている、ネットワークサービス部の吉田友哉担当部長は「通信量は増えるが、回線の容量には余裕があるほか通信事業者はおおむねピークの２倍程度の容量は確保していて十分対応できるだろう」として、通信速度などに大きな影響はないという見通しを示しました。

一方で、今後、感染の拡大で自宅でインターネットを使う人がさらに増えた場合について、吉田担当部長は「通信量の変化は在宅率が大きく影響するため、かなりの通信量の増加につながるだろう。動画配信コンテンツの画質を下げることや通信容量を増強するなどの対応が必要になる可能性もあるため、通信量の推移を注視したい」と述べました。