高級食材値下がり 感染拡大の影響で需要減

高級食材値下がり 感染拡大の影響で需要減
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、マグロや和牛といった高級食材の価格が値下がりしています。ホテルや飲食店向けなどの需要が減っているためで、去年の同じ時期より2割から3割ほど安くなっています。
このうち、クロマグロは、東京都中央卸売市場での先週の卸売り価格は中間価格帯で1キロ当たり3415円と、去年の同じ時期に比べて35%値下がりしています。

また、水産庁によりますと、高級魚として知られるノドグロやフグの今月中旬の価格は主な産地である山口県の市場で、1月末と比べ、2割から3割ほど値下がりしています。

和牛は日本食肉市場卸売協会のまとめによりますと、全国の主な市場での平均卸売り価格は、肉質のランクが上位のA5ランクが去年の同じ時期に比べて16%安く、A4ランクが24%安くなっています。

こうした高級食材の値下がりは、外国人観光客の減少に加え、イベントや宴会自粛を受けたキャンセルなどによって、ホテルや飲食店向けの需要が減少していることが影響していると見られてます。

一方、国産の野菜は、暖冬の影響で安値の傾向が続いていましたが、家庭向けの需要が高まっていることに加え、産地の切り替わりの時期にあたるため、多くで、おおむね平年並みの価格となっています。