シンガポールGDP リーマン以来の低水準に 新型コロナ影響

シンガポールGDP リーマン以来の低水準に 新型コロナ影響
シンガポールのことし1月から3月までのGDP=国内総生産の伸び率は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、去年の同じ時期と比べて、2.2%のマイナスとなり、リーマンショックによる影響が広がった2009年以来の低い水準に落ち込みました。
シンガポール貿易産業省の発表によりますと、ことし1月から3月までの第1四半期のGDPの伸び率は、去年の同じ時期と比べて、2.2%のマイナスとなりました。

第1四半期としては、リーマンショックによる影響が広がった2009年のマイナス7.7%以来の低い水準です。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大で、各国が国境を封鎖したり企業の経済活動に制限をかけたりしたことが主な要因で、中でも外国人労働者の流入が制限された建設業がマイナス4.3%、観光業や飲食業などのサービス業がマイナス3.1%と大きく落ち込みました。

また、ことしのGDPの見通しについても、予測を最大で3.5ポイント引き下げ、マイナス4%からマイナス1%へと大幅に下方修正しました。

東南アジアでは、タイも感染拡大を受けて、ことしのGDPの予測をマイナス5.3%へと大きく引き下げるなど、経済活動にも深刻な影響が広がっていて、日系企業にも大きな影響が及びそうです。