JR九州 鉄道収入半減 経営計画見直しの検討も 新型コロナ

JR九州 鉄道収入半減 経営計画見直しの検討も 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、JR九州の今月に入ってからの切符と定期券の収入が前の年の同じ時期のほぼ半分にまで落ち込みました。青柳俊彦社長は会見で「未曽有の、経験したことのない減収だ」と述べ、新年度の経営計画の見直しも検討する可能性を示しました。
JR九州が公表した今月に入って23日までの「鉄道取扱収入」、切符や定期券の収入の速報値によりますと、全体でおよそ71億円と、前の年の同じ時期と比べておよそ70億円、率にして49.7%の落ち込みとなりました。

このうち、50キロを超える中長距離の切符で59%、近距離も31.6%減少しました。

青柳俊彦社長は、記者会見で「未曽有の、経験したことのない減収だ。非常に危機的な状況にある」と述べ、影響が半年から1年程度続くという想定のもと、新年度の経営計画の見直しも検討する可能性を示しました。

さらに、従業員のリストラについて問われたのに対し、「そういう段階になる場合もあると思う。異常な状態であり、何らかの形で状況に対応した対策を取らないといけない」と述べました。