東京 新たに40人以上の感染確認 新型コロナ

東京 新たに40人以上の感染確認 新型コロナ
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東京都の関係者によりますと新たに40人以上が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたということです。都が1日に発表する感染者の数としては最も多く、小池知事は午後8時から記者会見を開いて感染拡大の防止を強く呼びかけることにしています。
東京都では、新型コロナウイルスに感染する人が相次いでいますが、都の関係者によりますと、25日は新たに40人以上の感染が確認されたということです。

都が、1日に発表する感染者の数としては、これまでで最も多くなりますが、このうち10人程度は、24日、看護師と患者の感染が確認された台東区にある永寿総合病院の関係者だということです。

東京都が今週に入って発表した感染者は、23日が16人で、それまで最も多くなりましたが、24日はさらに1人多い17人でした。

都は、感染者が急増していることをうけて、25日夜、小池知事が緊急で記者会見を開き、感染拡大の防止を強く呼びかけることにしています。

専門家「一段階フェーズを上げ対応を」

東京都内で新たに40人以上が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことについて、感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「40人という数はかなり多い。海外から帰国した人を起点として感染が広がった可能性がある。現時点で発表される感染者の数は1、2週間前の感染の状況が現れているもので、これから数日、さらに多くの感染者が出てくるおそれもある」と指摘しています。

そのうえで、「東京都はいま、感染拡大による患者の増加に備えて、医療体制の拡充を進めているところで、感染がこれ以上広がることは好ましくない。東京を訪れる人や東京に住んでいる人に対して、これまでよりも一段階フェーズを上げて、外出や集会の自粛などを行わないといけない」と述べ、対策を強める必要性を強調しました。

都内感染者は今週に入って増加

今月に入って東京都が発表した新型コロナウイルスの感染者は14日には初めて10人となりました。

その後は、10人以上確認される日が出て、23日は16人、24日は17人と今週に入って増えていました。

東京都は、都内各地の保健所を通じて新型コロナウイルスに感染した人を確認しています。

最初に確認されたのは1月24日の1人で、1月はいずれも中国からの旅行客とツアーコンダクターのあわせて3人でした。

2月に入ると数人程度の感染が確認される日が出て、2月1か月間ではあわせて34人でした。

今月に入っても感染が確認されていましたが14日は初めて10人となり、その後、10人以上が確認される日が出ていました。そして、23日は16人、24日は17人と今週に入って増えていました。