給食用食材会社 自己破産申請へ 臨時休校の影響で売り上げ減

給食用食材会社 自己破産申請へ 臨時休校の影響で売り上げ減
小中学校などの給食用の食材を卸している山梨県の会社が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ臨時休校の影響で売り上げが大幅に落ち込み、近く裁判所に自己破産を申請することになりました。
自己破産を申請することになったのは山梨県市川三郷町にある給食用食材の卸売会社「新和」です。

会社の代理人の弁護士などによりますと、この会社は、山梨県内の小中学校や保育園、それに病院などに、給食に使う肉や野菜、乳製品などの食材を販売しています。

しかし、各自治体に給食センターが設置されて取り引きする学校の数が減ったことなどから経営が悪化し、ここ数年は赤字が続いていました。

さらに、売り上げ全体の80%近くを占めていた小中学校が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために臨時休校した影響で、売り上げが激減したことから、事業の継続を断念し、近く甲府地方裁判所に自己破産を申請することにしたということです。

民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、負債総額はおよそ1億円に上る見通しで、新型コロナウイルスの影響による企業の経営破綻は、山梨県内では初めてだということです。