医療的ケア児の家庭に消毒液やマスク配付へ 支援団体

医療的ケア児の家庭に消毒液やマスク配付へ 支援団体
新型コロナウイルスの影響で消毒用品が不足する中、医療的ケアが必要な子どものいる家庭を支援する団体に全国から寄付が寄せられ、25日から、こうした子どものいる家庭に配付されることになりました。
医療的ケアが必要な子どもたちは、たんの吸引やチューブで栄養をとるために手やカテーテルなどの消毒が欠かせません。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で消毒用品が不足する中、東京に本部がある「全国医療的ケア児者支援協議会」が、今月、調査した結果、60%の保護者から「マスクや消毒液の提供」を求める声があがりました。

このため協議会がインターネットで寄付を募ったところ、25日までに消毒液やマスクの寄付が全国から60件寄せられ、25日は協議会の職員たちが品物の確認をしたうえで袋に詰める作業を行いました。

医療的なケアが必要な子どもがいる家庭の希望者に、25日から順次配付していくということです。

協議会の駒崎弘樹事務局長は「医療的ケア児にとって消毒用品は命に関わる生命線です。大変な中にもかかわらず多くの善意を寄せていただきました。これからも引き続き支援を呼びかけていきたい」と話していました。