東京五輪・パラ延期 日米首脳電話会談 緊密連携確認

東京五輪・パラ延期 日米首脳電話会談 緊密連携確認
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東京オリンピック・パラリンピックの延期が決まったことを受けて、安倍総理大臣は25日午前、アメリカのトランプ大統領と電話で会談しました。会談で両首脳は新型コロナウイルス感染症に人類が打ち勝った証しとして、東京大会を完全な形で開催するため緊密に連携していくことを確認しました。
安倍総理大臣とアメリカのトランプ大統領との電話会談は、日本側の提案で25日午前10時ごろからおよそ40分間行われました。

会談で、安倍総理大臣は24日夜行われたIOCのバッハ会長との電話会談で、世界のアスリートが最高のコンディションでプレーし、安全で安心な大会とするため、おおむね1年程度延期し、遅くとも来年夏までに開催することで合意したことを説明しました。

これに対し、トランプ大統領は「延期は大変賢明ですばらしい決定だ。安倍総理大臣の言うことはすべて歓迎する。安倍総理の立場を100%支持する。こうした考えを日本国民にも伝えてもらいたい」と述べ、支持する考えを表明しました。

そのうえで、両首脳は新型コロナウイルス感染症に人類が打ち勝った証しとして、東京大会を完全な形で開催するために緊密に連携していくことを確認しました。

また、トランプ大統領は、新型コロナウイルスへの対応に全力で取り組んでいると説明しました。

そして、両首脳は治療薬やワクチンの開発などを含め日米が協力して情報を共有し、引き続き連携していくことで一致しました。

さらに、26日行われる見通しのG20=主要20か国の首脳による臨時のテレビ会議や、今後のG7=主要7か国の首脳のテレビ会議に向けた連携も確認しました。

このほか、北朝鮮による弾道ミサイルの発射を含む最近の情勢について意見を交わし、日米双方の方針を綿密にすり合わせました。

菅官房長官「非常に有意義」

菅官房長官は午前の記者会見で「国際社会が一丸となって、取り組むことが求められている今日、2週間で2度にわたる首脳間の電話会談を通じて、日米間の連携を確認できたことは非常に有意義だ」と述べました。