アメリカ 14州で外出制限 感染拡大が急激に加速 新型コロナ

アメリカ 14州で外出制限 感染拡大が急激に加速 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大が急激に加速しているアメリカでは、24日までに人口の4割を超える14の州が、食料の買い出しなどを除いて住民の外出を制限する措置を実施し、感染拡大を防ぐための対策を強化しています。
アメリカでは、これまでに感染者が4万4183人に上り、さらに増え続ける勢いです。

24日までに東部ニューヨーク州と西部カリフォルニア州をはじめ14の州が、食料の買い出しなど必要不可欠な場合を除いて住民の外出を制限する措置を実施し、人口の4割を超える1億4000万人が行動を制限されるという異例の事態となっています。

このうち、全米の半数以上の2万5000人以上の感染が確認されたニューヨーク州のクオモ知事は24日の記者会見で「感染者は3日で倍増する勢いで増加のカーブは収まらない。ここで起きていることは将来どこでも起きる」と述べて感染の拡大は今後も続くという厳しい見通しを示しました。

また、ニューヨーク市のデブラシオ市長も24日、「望まないがニューヨーク市はアメリカが直面する危機の震源地だ」と述べ、全米の3分の1の感染者が集中するニューヨーク市が感染拡大の中心になっているという危機感を示しました。

アメリカ最大の都市で世界経済の中心地でもあるニューヨーク市では22日から一部の業務を除いて会社や事業所に社員の在宅勤務を義務づけていて、店や事務所は閉まり人通りも少なく、市民生活への影響に対する懸念が深まっています。