東京五輪延期 代表選考直前の競泳選手は

東京五輪延期 代表選考直前の競泳選手は
東京オリンピックの代表選考をかねた日本選手権の開幕が来週に迫っている競泳の選手たちからは、SNS上でさまざまな反応があがりました。
リオデジャネイロオリンピックに男子自由形で出場した28歳の塩浦慎理選手はSNSに自身の動画を投稿し「正直、延期されるだろうとは思っていたがまだ信じられない状況です。決まったことは仕方ないしコントロールできることではないので」と複雑な心境をのぞかせました。

一方、準備期間が延びたとして前向きに受け止める声もありました。

背泳ぎと自由形で伸び盛りの20歳、白井璃緒選手は「延期ということはさらに強くなった姿を見てもらえるということ」とつづっていました。

また、ロンドンオリンピック銀メダリストで昨シーズンの不調から復活を目指している29歳の鈴木聡美選手は「今自分が健康体で練習ができていることに感謝」としたうえで「オリンピック延期の知らせもまず第1に準備期間が増えたと思えた。前向きな気持ちのまま日本選手権に向けて頑張ります」などとしています。

また、4大会目となるオリンピック出場を目指す30歳の入江陵介選手は「東京オリンピック、パラリンピックがどうなるかのニュースが多いけど…一番大事なのは自分の身体、命」と記しています。

競泳の東京大会の代表選考については、来月2日から東京 江東区の東京アクアティクスセンターで無観客で開催される日本選手権が一発勝負の選考会と位置づけられていました。

しかし、東京オリンピックが1年程度延期されることを受けて日本水泳連盟は25日、臨時の常務理事会を開き、今回の日本選手権で代表選考を行うかどうかについて検討する予定となっています。