東京五輪・パラ 1年程度の延期を承認 IOC臨時理事会

東京五輪・パラ 1年程度の延期を承認 IOC臨時理事会
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、IOC=国際オリンピック委員会は24日に臨時の理事会を開き、バッハ会長と安倍総理大臣とで合意した東京オリンピック・パラリンピックの1年程度の延期を承認しました。オリンピックは過去に第二次世界大戦など戦争を理由に夏と冬を合わせて5大会が中止されたことはありますが、延期は初めてです。
新型コロナウイルスの感染が世界規模で拡大し世界中で人の往来が規制され、オリンピック予選を含めた代表選考に関する大会が相次いで中止や延期となる中、IOCや大会の組織委員会は、東京オリンピック・パラリンピックの延期の検討を始めていました。

そうした中、24日夜8時から安倍総理大臣とIOCのバッハ会長が電話会談を行い、東京オリンピック・パラリンピックの1年程度の延期と来年夏までには開催することなどで合意しました。

IOCは会談のあと電話会議の形式で臨時の理事会を開き、この合意の内容を承認し、大会は来年に延期されることになりました。

オリンピックでは過去に第二次世界大戦など戦争を理由に夏冬合わせて5つの大会が中止されたことはありますが、延期は初めてです。

国際パラ委員会 会長「延期 唯一の論理的な選択肢」

IOCが理事会で1年程度の延期を承認したことを受けて、IPC=国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長は「東京大会の延期は間違いなく正しいことで、唯一の論理的な選択肢だ。いま決定を下したことで、選手を含むすべての関係者が、前例のないこの困難な時期に自分の健康や安全に集中することができる」と全面的に支持するコメントを発表しました。

そのうえで「来年パラリンピックが東京で開催されれば、人類が再び一つとなる壮大で世界的な祝典になる」と期待を寄せていました。