今月26日からの聖火リレー中止 東京五輪の延期合意を受け

今月26日からの聖火リレー中止 東京五輪の延期合意を受け
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東京オリンピックをめぐって安倍総理大臣とIOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長が1年程度の延期で合意したことを受けて、26日、福島をスタートする予定の聖火リレーは、中止されることになりました。
東京オリンピックの聖火リレーは、今月26日に福島県からスタートする予定でしたが、大会組織委員会は、大会の延期の検討や、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐことを考慮し、大会の延期をめぐる判断が出るまでの間は、ランナーが走るトーチを使ったリレーは行わず、聖火をともしたランタンを車に乗せて巡回する形に変更する方針でした。

しかし、24日夜、東京オリンピック・パラリンピックをめぐり、安倍総理大臣は、バッハ会長と電話会談し、1年程度の延期を提案したのに対し、バッハ会長は、全面的に同意する意向を示し、遅くとも来年夏までに開催することで合意しました。

これを受けて、26日福島をスタートする予定の聖火リレーは、中止されることになりました。

組織委員会の森会長は24日夜、記者会見し「聖火リレーはスタートせず、今後の対応を検討する。大会の延期日程にあわせた新たな聖火リレーの日程を定めて、盛大なグランドスタートができるように準備する」と述べました。

聖火ランナーとルートは基本的に維持

組織委員会は、中止になった聖火リレーは、大会の延期の時期に合わせて新たな日程を定めることを明らかにしましたが、全国各地で走る予定だったおよそ1万人の聖火ランナーと121日間をかけてめぐる全国のルートは、新たに行われるリレーでも基本的に維持されることを明言しました。

武藤事務総長は「ランナーについては、走る準備をして期待してくれていたと思う。それぞれの人の希望もあるが、優先的に参加できるよう配慮したい。ルートも基本的なフレームを前提にする」と説明しました。

また、森会長は、日本に到着した聖火の取り扱いについて、当面の間、福島県に置くことを明らかにしました。

森会長は「安倍総理大臣から提案があり、われわれと話す中で福島に置きましょうとなった。来年までずっと置くかはわからないが、新しいリレーの日程と合わせて検討する」と述べました。

マラソンは札幌で維持

森会長は、暑さ対策として東京から札幌に変更したマラソンの競技会場について、そのまま維持する考えを明らかにしました。

森会長は「大きなフレームは変わらないと思うし、変えてはいけない。検討のそ上にのせることも考えていない」と述べました。