小池都知事「まずはほっとしている」東京五輪・パラ延期

小池都知事「まずはほっとしている」東京五輪・パラ延期
東京オリンピック・パラリンピックをめぐり、安倍総理大臣がIOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長と電話会談し、1年程度の延期と、遅くとも来年夏までに開催することで一致したことについて、電話会談に同席した東京都の小池知事は記者団に対し、「バッハ会長からは『お互いに連帯を示す意味で聖火が日本にあるということは1つの連帯の象徴であり、勝利の象徴になるだろう。また、勝利は大会を成功させることによって新型コロナウイルスに打ち勝つ証しにもなるだろう』という話があった」と述べました。
そのうえで「大会の名称はそのまま『東京2020』でいくという話だった。課題がクリアになり、目標が明確になって、皆さんがまずはほっとしたと思う」と述べました。

そして「来年夏までというゴールが具体的になったことは、選手にとっても具体的な目安ができて大きいのではないか。東京都にとってもさまざまな準備を重ねてきたので、次の目標に向かって、国や組織委員会などと連携しながら準備を進めていく」と述べました。

また、小池知事は大会の延期に伴う追加の費用負担について「何がどうなっていくのかなど、精査しなければならない。国などとの協議の場を確保できれば、そこに行って、さまざまな分担などを決めていくことになると思う」と述べました。

最後に小池知事は「新型コロナウイルスの感染症に東京としてもまずは打ち勝つことが何よりも大きな目標だ。世界の国々で起こっていることに日本のさまざまな知見なども共有できればと思うし、来年の夏までに打ち勝つという世界共通の目標を持ったことも、きょうの電話会談の大きな成果になるのではないか」と述べました。