日本人留学生への奨学金 支給停止規定 柔軟対応を検討 文科相

日本人留学生への奨学金 支給停止規定 柔軟対応を検討 文科相
新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり萩生田文部科学大臣は、日本人留学生への奨学金が「感染症危険情報」の「レベル2」以上の国や地域では支給が停止される規定になっていることから、柔軟な対応が取れるよう検討を急ぐ考えを示しました。
日本人留学生への奨学金について、日本学生支援機構の規定では「感染症危険情報」の「レベル2」以上の国や地域に留学している場合、速やかな帰国を促すために支給を停止することになっています。

これに関連して萩生田文部科学大臣は衆議院文部科学委員会で「日本学生支援機構とこの規定の取り扱いの変更も含めて、柔軟な対応ができるよう検討を進めている。大至急、詳細を詰めて、決定ししだい文部科学省のホームページなどで学生に周知したい」と述べ、柔軟な対応が取れるよう検討を急ぐ考えを示しました。

また、帰国後2週間、自宅やホテルなどでの待機が要請されている国や地域から戻った日本人留学生から「宿泊費用の負担が大きい」などといった声が上がっていることについて、萩生田大臣は「収入のない学生にとって厳しい状況で、現実問題としてサポートしていかなければならない」と述べ、宿泊費などについての支援策を検討する考えを示しました。