小池知事「都市封鎖」発言 専門家「検討の可能性十分ある」

小池知事「都市封鎖」発言 専門家「検討の可能性十分ある」
東京都の小池知事が23日の記者会見で「都市の封鎖など、強力な措置を取らざるをえない状況が出てくる可能性がある」などと発言したことについて、東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「東京などでは、どこから感染したか分からず、感染のつながりがたどれない患者が徐々に増えている。アメリカやヨーロッパの感染の広がり方を見ると楽観視はできず、今後、特に都市部では感染者が爆発的に増加するおそれは十分ある。強い表現で危機感を多くの人々と共有したかったのではないか」と述べました。
そのうえで「大規模なイベントが繰り返し開かれるようになれば、リスクが確実に上がっていくことを忘れてはならない。国内でも感染が一気に広がれば、都市の封鎖を真剣に考えざるを得なくなる可能性は十分ある。買い物や散歩など、すべての外出を自粛する必要はないが、大勢の人が集まるイベントは自粛し、手洗いやマスクの着用、室内の換気を徹底するなど、これまで以上に感染防止対策に努める必要がある」と述べ、改めて一人一人が対策を徹底する必要性を強調しました。

ネット上では不安や戸惑いの声

東京都の小池知事が「都市の封鎖、いわゆるロックダウン」の可能性に言及したことについて、ネット上では、不安や戸惑いなどさまざまな声が上がっています。

都市の封鎖についてネット上では「突然、発令されたら困る」「東京のどの辺を封鎖するの?23区だけ?全部?」など、早くも時期や範囲まで気にする声が上がっています。

また、「さらに収入が減っちゃう」「千葉県民は会社に行けない」「会社に泊まることになる」など仕事への影響を心配する声も相次いでいます。

24日、文部科学省が学校の再開に向けたガイドラインを公表したこともあって、「首都封鎖とかいってるのにどうして学校始まるの」「いいのか悪いのか分からない状況がいらだちを生む」といった戸惑いも多く見られました。

さらに「首都封鎖にならないようにみんな引き締めよう」などと対策の徹底を呼びかける声もあった一方、「早くやれ!」「経済より生命が大事」など封鎖を促す意見も上がっていました。