南アフリカ 市民の外出規制へ 新型コロナウイルス感染拡大で

南アフリカ 市民の外出規制へ 新型コロナウイルス感染拡大で
南アフリカのラマポーザ大統領は23日、テレビで演説し、新型コロナウイルスの感染が広がる中、今月26日深夜から市民の外出を規制する措置をとると発表しました。
南アフリカでは今月5日に最初の感染者が確認されて以来、感染者が増え続け、23日までに402人になりました。

これを受けてラマポーザ大統領はテレビで演説し「南アフリカでは、エイズウイルスの感染者や結核患者が多いうえ、貧困問題も深刻で感染のさらなる広がりが懸念される」と指摘しました。

そのうえで、爆発的な感染を食い止めるためにはより大規模な対策が必要だとして、今月26日の深夜から来月16日の深夜まで、21日間にわたって市民の外出を規制する措置をとると発表しました。

これを受けて、薬局や食料品店などを除くほとんどの商店が閉鎖されるほか、医療や治安関係者など一部の職種以外の人は出勤ができなくなります。

一方で、医療機関の受診や日常生活の必需品の買い物などのための外出はできるとしています。

南アフリカでは今月15日に、感染者が多いイタリアや中国などいくつかの国からの外国人の入国を禁止したほか、学校の休校措置などを発表していましたが、今回さらに対策を強化した形です。

アフリカでは新型コロナウイルスの感染者が徐々に増えていて、WHO=世界保健機関は対策を強化するよう求めていました。