イベント中止相次ぎ需要減の花 卒業式で児童にプレゼント

イベント中止相次ぎ需要減の花 卒業式で児童にプレゼント
新型コロナウイルスの感染拡大でイベントなどの中止が相次ぎ、花の需要が減る中、全国有数の花の産地の埼玉県深谷市では、地元で育てられた鉢植えの花が卒業式に出席した児童に贈られました。
埼玉県深谷市はユリやチューリップなど、全国有数の花の生産地ですが、新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの中止が相次いでいて、花の需要が減っています。

こうした中、地元のJAなどが花の鉢植えを買い取り、市内19の小学校を卒業する、およそ1300人の児童に贈ることになりました。

このうち在校生の出席が見送られ、出席者全員がマスクを着用する中で行われた藤沢小学校の卒業式では、嘉藤央校長が、およそ110人の卒業生に対し「卒業式が華やかになるように、皆さんに花が贈られました。感謝の気持ちが伝えられる人になってほしい」と、はなむけのことばを述べました。
そして会場をあとにする卒業生に対し、これまで担任を務めた先生から、小さい黄色い花をつけた地元産の「エニシダ」の鉢植えが一人一人に贈られました。

式に出席した女子児童は「卒業式ができないかもしれないと思っていましたが、できてよかったです。花は自分の机に飾りたいです」と話していました。