東大で卒業式 出席者は代表者のみ ネット配信も 入学式は中止

東大で卒業式 出席者は代表者のみ ネット配信も 入学式は中止
東京大学で、24日卒業式が行われましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、出席者は代表者のみに制限され、多くの卒業生には、式の様子がインターネットで配信されました。
ことしの東京大学の卒業式は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、規模が大幅に縮小され、各学部の代表者のみが出席する異例の対応がとられました。

例年であれば会場となる安田講堂には、およそ3000人の卒業生が出席しますが、ことしは多くの卒業生のため、式の様子がインターネットで配信されました。

24日は大学に、学位記を受け取りに来た卒業生たちが集まり、記念撮影をしたり、スマートフォンで式典の様子を見たりする姿が見られました。

経済学部を卒業した女性は「本当はみんなで卒業式に参加したかったのですがこうやってみんなで写真が撮れたので思い出にはなると思います。ウイルスの影響がこの先も続くと思うと、先行きが見えなくて不安です」と話していました。

また別の卒業生は「学生時代の経験がこれからの人生の糧になると思う。この大学を卒業したことに恥ないよう、社会貢献していきたい」と話していました。

東京大学は来月の入学式も昭和49年以来となる中止としたほか、新学期からも当面はオンラインを活用した講義を進めて、通常の対面での講義は最小限にとどめるとしています。