世界的な自動車需要の落ち込みを懸念 梶山経産相

世界的な自動車需要の落ち込みを懸念 梶山経産相
新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に自動車の需要が落ち込むとして自動車メーカーの間で国内工場の一部の稼働を停止する動きが出ていることについて、梶山経済産業大臣は需要の落ち込みが続けば影響は大きくなるとしてメーカーなどと情報を共有して必要な対策を検討していく考えを示しました。
新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に自動車の需要が落ち込むことが避けられないとしてトヨタ自動車が、グループの日野自動車の工場も含め、国内5つの工場の7つの生産ラインで来月3日から一定期間、稼働を停止することを決めました。

これについて梶山経済産業大臣は、閣議のあとの記者会見で「国内の工場で完成させた車を北米や欧州にも送り出している。その市場が機能していないということなら当然、在庫がだぶつくことになる」と述べ、世界的な需要の落ち込みが続いて影響が拡大することに懸念を示しました。

そのうえで梶山大臣は「各国の動向や企業の声を丁寧に把握したうえで、必要な対策をスピード感を持って打てるように万全を期したい」と述べ、自動車や部品のメーカーと情報を共有しながら必要な対策を検討していく考えを示しました。