WHO “選手観客の安全を第1に” 危機対応統括のライアン氏

WHO “選手観客の安全を第1に” 危機対応統括のライアン氏
IOC=国際オリンピック委員会が延期を含めた検討を始めると発表した東京オリンピック・パラリンピックについて、WHO=世界保健機関で危機対応を統括するライアン氏は「日本政府とIOCが選手や観客を危険にさらすいかなる試合も行わないことを信じている」と述べ、選手や観客の安全を第1に考えて結論を出す必要があるという考えを示しました。
WHOのライアン氏は23日、スイス・ジュネーブの本部で開いた定例記者会見で「オリンピックの見通しについて注意深く見ており、IOCと日本政府、大会組織委員会に情報提供しているところだ。結論はすぐに出されると信じている」と述べました。

そのうえで、「延期の決断は完全に日本政府とIOCが行うものだが、大会を開くリスクに関する助言はしている。日本政府とIOCが、選手や観客を危険にさらすいかなる試合も行わないことを信じている」と述べ、選手や観客の安全を第1に考えて結論を出す必要があるという考えを示しました。