ドイツ 感染者2万人超で死者86人 大規模検査で早めに対応か

ドイツ 感染者2万人超で死者86人 大規模検査で早めに対応か
ドイツでは新型コロナウイルスの感染者が2万人を超えました。一方、死者は86人と、5000人以上が亡くなっているイタリアなどに比べて大幅に少なく、地元メディアなどは、大規模な検査によって感染者への対応が早めにできていることなどが要因ではないかと指摘しています。
ドイツの国立ロベルト・コッホ研究所は23日、国内の感染者が合わせて2万2672人と、2万人を超えたことを明らかにしました。

一方で、亡くなった人は86人と、イタリアの5476人、スペインの2182人、フランスの674人と比べて、際立って死者数が少なくなっています。

明確な理由は分かっていませんが、ドイツでは新型コロナウイルスの感染を調べる検査が、週に16万件と、大規模に行われていることから、地元メディアなどは、感染者を早めに確認して、対応できているためではないかと指摘しています。

またドイツには、もともと集中治療に対応したベッドがイタリアのおよそ5倍にあたる2万8000床あり、医療体制が整っていたことも要因だと指摘されています。

研究所によりますと、感染者の年齢の中央値は45歳で、8割が60歳未満だということです。

ロタール・ウィーラー所長は「ドイツは流行の初期段階にあり、今後、死者数が増加する可能性もある」として、引き続き、人どうしの接触を減らすなど感染の拡大防止に努めるよう呼びかけています。