ダンスで歌で「手を洗ってマスクをつけて」 東南アジア

ダンスで歌で「手を洗ってマスクをつけて」 東南アジア
k10012346141_202003240803_202003240854.mp4
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、東南アジアの国々では、歌やダンスを通じて、手洗いやマスクの着用など基本的な対策を呼びかける取り組みが行われています。
東南アジアでは今月に入ってから新型コロナウイルスの感染者が急増し、各国の政府は警戒を強めています。

こうした中、タイでは、鉄道会社の従業員たちが感染防止の対策を呼びかける自作の歌に合わせて制服姿で踊る動画をインターネット上で公開し、話題となっています。

動画では、駅のホームや電車を背景に「人と距離をとって」「手を洗ってマスクをつけて」といった歌詞に合わせて、手をこすり合わせるしぐさなど、対策をイメージしたダンスが披露されています。

今月はじめには、実際に従業員たちがバンコク中心部の駅でこのダンスを披露し、利用者にマスクや除菌用のジェルを配って対策を呼びかけました。

バンコクでは日本と同じように通勤や通学の手段として電車が普及していますが、満員電車が感染拡大のリスクの1つとなっていて、鉄道会社は分かりやすい方法で利用者に対策を広めたいとしています。
一方、ベトナムでは保健省が、国内の人気歌手の曲にかわいらしいアニメーションとともに手洗いの徹底などを呼びかける歌詞を付けた動画を制作しました。

軽快なリズムと覚えやすい歌詞のため、小さな子どもにも分かりやすいと幅広い世代に受け入れられています。

動画を見て8歳の娘が丁寧に手を洗うようになったという男性は「子どもにも簡単に対策を教えられる賢いやり方だと思います」と話していました。

タイ保健省「ユーモアは苦境乗り越える助けに」

タイ保健省の報道官は「ユーモアのある方法は人々の関心をひき、メッセージが伝わりやすくなります。ユーモアは苦しい時期を乗り越える助けにもなります。感染の拡大で皆が不安を抱えているなか、取り組みが世界に広がり、お互いに助け合えるようになればいいと思います」と話しています。