新型ウイルス 内定取り消された学生を採用する企業も

新型ウイルス 内定取り消された学生を採用する企業も
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてこの春、就職予定だった学生が内定を取り消されるケースが出ていることを受けて、こうした学生の採用に乗り出す企業が出ています。
感染拡大の影響で企業の業績が悪化し、この春、就職予定だった高校生や大学生が内定を取り消されるケースが全国で報告されています。

こうした中、大阪 西区に本社があり、全国で107店舗を展開する眼鏡専門店「ビジョンメガネ」は、こうした学生を正社員として採用する活動を始めました。

ウェブでの面接も活用し、通常は1か月程度かかる選考期間を1週間程度に短縮して、最短で来月の入社を目指すということです。

この会社の新卒採用では、来月、10人が入社する予定ですが、当初は15人程度を採用する計画だったということです。

ビジョンメガネ人事総務課の南祐介課長は「内定の取り消しという逆境を乗り越えようとする人材を採用したい」と話していました。

また、「ユニライフ」のブランドで全国で学生マンションの仲介や運営を行っている京都市の「ジェイ・エス・ビー」も内定を取り消された学生を5人程度採用することにしています。

感染が拡大する前、人手不足を背景に人材確保に苦労した企業もあり、内定が取り消された学生を採用しようという動きが全国で広がり始めています。