プロ野球 4月24日開幕目指し準備 12球団代表者会議

プロ野球 4月24日開幕目指し準備 12球団代表者会議
プロ野球は23日、12球団の代表者による会議を開き、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期したシーズン開幕について来月24日を目指し準備することを決めました。
プロ野球のシーズン開幕は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で当初、予定していた今月20日から来月10日以降への延期が決まっていました。

23日は午前中に4回目の「対策連絡会議」が開かれ、感染症の専門家から「現時点では早期開催は非常に難しい。4月の後半に目標を定めながら十分な準備期間にあてていただきたい」などと提言されました。

これを受けて午後から12球団の代表が東京都内に集まり協議した結果、来月24日の開幕を目指し準備することを決めました。

そのうえで「オーバーシュート」と呼ばれる爆発的な感染拡大に伴う大規模流行など状況が大きく変われば改めて日程を検討するとしています。

会議の後の会見でプロ野球の斉藤惇コミッショナーは「感染するリスクをできるだけ下げることが重要だ。消毒液や検温装置の設置、密接する状況を避けるなど各球団に対策を検討してもらいたい。最大限の努力をして来月24日の開催にこぎつけたい」と話しました。

また現在、選手の調整のために無観客で行っている練習試合は、来月24日の開幕を見据え、パ・リーグは24日から中断して来月10日に再開。セ・リーグは25日まで開催して来月14日に再開することになりました。

オリックス 西村監督「調整含めいろいろ考えなければ」

オリックスの西村監督は、「開幕が再び延期となり、まずは選手の気持ちをどうやってまとめていくか考えていかなければいけない。まだまだ先が見えない状況でもう一度、調整も含めていろいろなことを考えなければならない。無事に開幕を迎えられるようこの状況が早く収束することを願います」とコメントしています。

楽天 三木監督「やれることをやっていく」

楽天の三木監督は「われわれとしてはやれることをやっていくだけだ。チームがよい形で開幕を迎えられるよう、しっかりと調整、準備をしていきたい」とコメントしています。

また楽天の選手会長で、開幕投手に指名されていたエースの則本投手は、「しかたのない判断だ。強化メニューに専念するなど試したりチャレンジしたりする自分の時間ができると思う。開幕した時に最高の状態に持っていけるようできることをしっかりやって準備していきたい」とコメントしています。

西武 辻監督「工夫しながら開幕まで調整」

西武の辻発彦監督は「この先どのように調整をしていくかというのをまた考えなくてはならない。あすから予定されていた練習試合も中止になるので、しっかり工夫をしながら開幕まで調整していく。このような状況の中で開幕日をすぐに決めることはできないと思うし、待つことしかできないが、ファンにも開幕するその日まで首を長くしてお待ちいただけたらと思う。そしてこの事態が一日も早く収束することを願っている」と球団を通じてコメントを出しました。