中学生の手作りマスク 高齢者施設や児童養護施設などに 甲府

中学生の手作りマスク 高齢者施設や児童養護施設などに 甲府
新型コロナウイルスの影響でマスクが品薄となる中、甲府市の中学生がお年玉で布などを買って手作りし、山梨県に寄付したマスクが高齢者施設や児童養護施設などに届けられています。
甲府市の中学1年生の滝本妃さんは、自分でためてきたお年玉で布などの材料を買ってマスクを手作りしていて、今月17日におよそ600枚のマスクを山梨県に寄付しました。

県は、受け取ったマスクを高齢者施設や高齢者のグループ、それに児童養護施設などに届けています。

このうち、山梨県笛吹市の養護老人ホーム「青い鳥老人ホーム」には、80枚のマスクが届けられました。

この施設には、目の不自由な高齢者およそ40人が暮らしていて、施設長が「この1枚が皆様のお役に立てばうれしいです。手洗いうがいを念入りに」と、マスク1枚1枚に添えられた滝本さんのメッセージを読み上げました。
スタッフがマスクの柄を説明すると、入所者たちは早速気に入ったマスクを選んでつけていました。

入所者の男性は「装着感が既製品とは違う。本人の気持ちがとても伝わってきた」と話していました。

勉強の合間にマスク作り

滝本さんは、現在も、勉強の合間にマスク作りを進めています。

作ったマスクが使われていることについて、滝本さんは、「作っている時も、障害がある方や高齢者、子どもたちに届いてほしいと思って作っていたので、そういう方々にマスクが届きとてもうれしいです。できるかぎりたくさん作って、まわりの方や近所の方に渡せたらいいなと思います」と話していました。