日銀 ドルの市場供給を強化 毎日実施へ

日銀 ドルの市場供給を強化 毎日実施へ
新型コロナウイルスの感染拡大で金融市場が混乱し、投資家の間に、ドルが足らなくなるという不安が広がっているため、日銀は、週1回行っていたドル資金の供給を毎日行うことになりました。23日早速、348億ドル(日本円にして3兆8000億円余)の供給を決め、市場の安定化に乗り出しました。
日銀は、金融市場の混乱を抑えるため、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会やヨーロッパ中央銀行など世界の主な中央銀行と協調して金融市場へのドル資金の供給を始めています。

20日には週1回の供給を拡充して毎日行うことを発表し、23日、早速、1週間の貸し付けとして348億ドル(日本円で3兆8000億円余)を金融機関に供給することになりました。

金融市場では、不測の事態に備え、手元にドルを現金で持っておきたいという投資家が急速に増え、株式や国債などの金融商品をいっせいに売りドルに換える動きにつながっています。

日銀はドルが不足するという投資家の不安を抑え、市場を安定させるために来月末まで毎日、ドルの資金供給を実施することにしています。

また、日銀は、23日金融機関から臨時で8000億円の国債を買い入れて、市場の資金を増やすことも合わせて発表しました。