五輪・パラ延期検討で聖火リレーの福島の住民は受け止め複雑

五輪・パラ延期検討で聖火リレーの福島の住民は受け止め複雑
IOC=国際オリンピック委員会が、東京オリンピック・パラリンピックの延期を含めた検討を行うと発表したことについて、今月26日から始まる聖火リレーのスタート地点となるJヴィレッジがある福島県楢葉町の住民からは、複雑な受け止めが聞かれました。
60代の女性は、「延期となれば、聖火リレーも中途半端になってしまう気がします。原発事故による避難のあとでせっかくの明るい話題がこういう状況になり残念です」と話していました。

また、40代の男性は、「聖火リレーもどこまでできるのかわかりませんが、盛り上がりに欠けるのではないかと思います。オリンピックが中止となれば聖火リレーもどこを目指すのかわからなくなるので、複雑な心境です」と話していました。

50代の女性は、「状況が状況なのでしかたないと思いますが、延期となったら選手たちがかわいそうですね」と話していました。

宮城 石巻市民は

IOC=国際オリンピック委員会が、東京オリンピック・パラリンピックの延期を含めた検討を行うと発表したことについて、今月20日、東京オリンピックの聖火が“復興の火”として展示されたばかりの宮城県石巻市の住民からは「残念だ」とか「やむをえない」などの声が聞かれました。

60代の女性は「“復興の火”が地元に来てくれてうれしいなと思いましたが、観客が日本だけでなく海外からも来るので、延期もやむをえないと思う」と話していました。

また、70代の男性は「『復興五輪』に期待していましたが、新型コロナウイルスのことを考えると、延期したほうがいいと思います」と話していました。

福島県出身だという20代の女性は「東北でも競技が行われるので、延期になるとしたら残念です」と話していました。

「現時点で首相は出席の方向」菅官房長官

菅官房長官は、23日午後の記者会見で、記者団から、今月26日に福島県で行われる聖火リレーの「グランドスタート」に安倍総理大臣が予定どおり出席するかどうか質問されたのに対し、「現時点においては、出席する方向であると聞いている」と述べました。