都立高校など 新学期と入学式に向け準備へ 都教委

都立高校など 新学期と入学式に向け準備へ 都教委
東京都教育委員会は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて臨時休校の措置が取られた都立の高校などについて、来月から始まる新学期と入学式に向けて、準備を進めることになりました。
これは、23日開かれた東京都の「新型コロナウイルス感染症対策本部」の会合で報告されました。

東京都教育委員会は、政府の要請を受けて、都立の高校と中高一貫教育校、それに特別支援学校を今月2日から臨時休校とし、その後に続く春休みを来月5日までとしています。

都の教育委員会が、春休み以降の対応について専門家の意見も踏まえながら協議した結果、来月から始まる新学期と入学式に向けて準備を進めることになりました。

新学期を始めたり入学式を実施したりするにあたっては、国が近く示すガイドラインを踏まえて感染予防の対策などを取りまとめ、今月26日をめどに都としての方針を発表するとしています。

一方、小中学校を管轄する区市町村の教育委員会に対しては、参考にしてもらうために都立学校でとる対応を知らせることにしています。

また、23日の会合では、感染拡大を防ぐため、都が主催する大規模イベントなどを原則として延期、または中止する対応について、来月12日まで延長する方針も明らかにされました。

小池知事「オーバーシュートの回避を」

23日開かれた東京都の新型コロナウイルスの対策本部の会合の中で、東京都の小池知事は「この3週間、オーバーシュート、いわゆる爆発的感染拡大が発生するか否かの重要な分かれ道だ。体調がすぐれないときは無理をせずに休み、心配なときは電話で相談し、高齢者への感染の防止などに気をつけてほしい。みずからの命を守ることも他人の命を守ることも大切で、都内におけるオーバーシュートを何としてでも回避していこう」と呼びかけました。

小池知事「都市封鎖は何としても避けたい」

小池知事は新型コロナウイルス対策本部の会合の後の記者会見で、「事態の今後の推移によっては都市の封鎖、いわゆるロックダウンなど、強力な措置をとらざるをえない状況が出てくる可能性があるが、何としても避けなければならない。一層の協力をよろしくお願い申し上げる」と述べ、都民や国民に対し、感染拡大を抑えるために協力を呼びかけました。